
この記事の目次(クリックでジャンプ)
1. ビジネスの全体概要(詳細)
1.1. 事業構造と製品・サービス
アトミ(Atomy)は2009年創業の韓国発グローバルネットワークマーケティング企業(連鎖販売取引事業者)です。生活必需品を中心に健康食品(代表商品「ヘモヒム」)、基礎化粧品(AbsoluteやThe Fameシリーズ)、メイク用品、ヘア・ボディケア、生活雑貨、食品、ファッションなど多彩な約590種類の商品を扱っています。いわば「日用品の総合デパート」のような品揃えで、日常生活に必要なほぼすべての商品がアトミで揃うことが特徴です。ビジネスモデルは紹介販売を軸とする直接販売(ダイレクトセリング)で、会員(ディストリビューター)が商品を愛用しつつ口コミで販売・会員勧誘を行う仕組みです。
アトミのビジネスモデルは、会員が製品を愛用し、その良さを他の人に伝えることでネットワークを広げていくというものです。会員は、製品の購入を通じてビジネスに参加し、さらに他の人をビジネスに招待することで、収入を得る機会を得ます。このプロセスは、「口コミマーケティング」とも呼ばれ、製品の品質と効果がその成功の鍵を握っています。
アトミの製品ラインナップは、「絶対品質、絶対価格」という哲学に基づいて選定されています。これは、高品質な製品を競争力のある価格で提供することを目指すものです。大規模な生産によるコスト削減、中間マージンの排除、広告宣伝費の削減などにより、この目標を追求しています。
1.2. 競合他社との比較
同業の大手ネットワークビジネス(例えばアムウェイやハーバライフなど)と比べ、アトミにはいくつか独自の強みがあります:
- 絶対品質・絶対価格:創業者が掲げる理念で、「百貨店や大手通販に負けない高品質の商品を、誰もが手に取りやすい価格で提供する」ことを重視しています。実際、アトミの製品価格帯は競合に比べて比較的安く設定されています。この高コスパ戦略が消費者の心を掴んでいます。
- 低ハードルの参加条件:入会金や年会費が無料で、毎月のノルマ購入もありません。年間に1回程度の購入で会員資格を維持でき、在庫の強制買取や高額なスタートキット購入も不要です。このため、初期費用がかからない分、参加への心理的ハードルが低くなっています。
- グローバル統一ビジネス:アトミは「ワン・アカウント、グローバルビジネス」を掲げており、一度会員登録すれば世界どの国の市場でも同じIDで活動できます。現在27か国に進出し(2023年末時点)、会員数は世界累計1500万人以上にのぼります。この国際展開力により、自分の紹介者が海外に広がっても報酬を得られる可能性があります。
- 製品の信頼性:アトミの商品開発には韓国原子力研究院(KAERI)やKolmar BNHといった研究機関・メーカーとの協力があり、科学的根拠や特許に裏付けられています。看板商品のヘモヒムは8年の官民共同研究から生まれた免疫強化サプリで、各国で特許を取得しています。
2. 現在までの経緯の経歴

2.1. 創業からの発展過程と主な転機・市場での影響
アトミの成長の転機となったのは、まずヘモヒムの大ヒットです。ヘモヒムは2010年代に韓国ネットワーク業界で9年連続売上1位の単品商品となり、累計売上は2019年に1兆ウォン、2022年には2兆ウォンを突破しました。この成功により会員網が拡大し、会社の認知度も向上しました。
また、2015年頃からは絶対品質・絶対価格戦略の成果が数字に表れ始め、2019年には韓国政府の消費者中心経営(CCM)認証を業界で初めて取得。直近では2021年にグローバル年間売上2兆ウォン(約1,710億円)を達成し、2022年には世界の直販企業売上ランキングでトップ10入りを果たしています。2023年現在も会員数・売上ともに成長を続けており、特に海外市場での売上が拡大しています。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 2009年6月 | 韓国でアトミ創業。Kolmar BNHと製品供給契約締結。 |
| 2010年5月 | 米国(シアトル)に海外1号支社を開設。海外進出を開始。 |
| 2011年6月 | 日本(東京)支社をオープン。日本市場への本格的な進出を開始。 |
| 2019年 | 韓国政府の消費者中心経営(CCM)認証を業界初取得。輸出額1億ドル突破。 |
| 2021年 | グローバル年間売上2兆ウォン(約1,710億円)達成。 |
| 2022年 | 世界の直販企業売上ランキングでトップ10入り。 |
| 2023年 | 欧州統括法人設立。世界27の国と地域に展開。 |
3. 会社の概要と事業内容

3.1. 基本情報
- 社名: アトミ株式会社 (ATOMY Co., Ltd.)
- 創業: 2009年6月1日
- 本社所在地: 大韓民国 忠清南道公州市
- 代表者: 創業者 朴韓吉(パク・ハンギル)会長
- 日本法人: アトミジャパン合同会社(東京都中央区)
3.2. 主要事業分野とサービス
アトミは「日用品のネットワーク流通業」として位置づけられます。自社工場を持たず、各分野の優良メーカーと提携して商品開発・OEM調達を行う「GSGS戦略」を採用しています。会員は専用のオンラインショッピングモールで商品を購入し、紹介者制度によるコミッションプラン(報酬制度)を利用することができます。
4. 勧誘手口の詳細

4.1. メンバー勧誘の手法
アトミでは対面での丁寧な口コミ勧誘が基本とされています。ただし、勧誘にあたっては特定商取引法などの法令を遵守する必要があります。
- リストアップ: 知人などから声をかける相手をリストアップします。
- アポイント取得: 相手と会う約束を取り付けます。この際、本来は勧誘目的であることを明示する必要があります(氏名等の明示義務)。
- 製品紹介・体験: 相手のニーズに合わせ、製品を紹介します。安価な日用品から勧めるケースが多いです。
- 事業紹介(ビジネス誘導): 製品に興味を示した相手に対し、ビジネスとしての側面を説明します。ここでは、薬機法や特商法に基づき、虚偽や誇大な説明を避けることが重要です。
- クロージング(入会手続き): 会員登録を行います。クーリングオフ制度などについても説明する義務があります。
4.2. 勧誘時のトークスクリプトや戦略
勧誘では「日用品が安く買える」「紹介すれば謝礼がもらえる」といったトークが使われることがあります。しかし、「必ず儲かる」「病気が治る」といった断定的な表現は法令違反となる可能性があるため、注意が必要です。アトミ側もコンプライアンス教育に力を入れており、法令遵守を呼びかけています。
5. 勧誘・販売に関与した主な団体や人物・代理店など

5.1. 主要プレイヤー
- 創業者 パク・ハンギル(朴韓吉)会長: アトミの理念を提唱し、経営を指揮しています。
- トップリーダーたち: アトミで成功を収めた会員たちが、セミナーなどで講師を務め、自身の経験を共有しています。
5.2. 代理店や販売チャネル
アトミは自社会員を通じた直接販売を行っており、主なチャネルは以下の通りです:
- 会員(ディストリビューター)
- アトミセンター(会員向け拠点)
- オンラインショッピングモール
6. 報酬プランと成功への道

6.1. 報酬プランの仕組み
アトミの報酬プランは、バイナリーシステムを採用しています。自分の下に左右2つのラインを構築し、グループ全体の売上に応じて報酬が支払われます。
- 後援手当: 左右のラインの売上バランスに応じて支払われるボーナス。
- 職級手当: 特定のタイトル(職級)を達成した会員に支払われるボーナス。
報酬を得るためには継続的な努力が必要であり、「楽して稼げる」ビジネスではないことを理解しておく必要があります。
7. リスクと注意点
7.1. 法的な規制とコンプライアンス
アトミビジネスを行うにあたっては、特定商取引法などの法令を遵守する必要があります。特に以下の行為は禁止されています。
- 不実告知: 商品やビジネスについて嘘や誇大な説明をすること。
- 事実不告知: 重要な事実(リスクなど)をわざと伝えないこと。
- 強引な勧誘: 相手が断っているのにしつこく勧誘すること。
また、薬機法(旧薬事法)に基づき、化粧品や健康食品の効果効能について、承認された範囲を超えた説明をすることも違法です。「ガンが治る」「シミが消える」といった表現は使えません。
7.2. よくあるトラブルと対処法
人間関係のトラブルや在庫の抱え込みなどのリスクも存在します。無理な勧誘や過剰な購入は避け、自身の判断で活動することが大切です。
8. アトミビジネスの将来性

8.1. 市場動向と成長予測
アトミはグローバル展開とデジタル化を推進しており、今後も成長が期待されています。特にアジア市場での拡大が見込まれています。
9. 参加を検討している方へのアドバイス
9.1. アトミビジネスが向いている人・向いていない人
製品を愛用し、地道に努力できる人に向いていますが、短期間で高収入を求める人には不向きかもしれません。
9.2. 参加前に確認すべきこと
- 特定商取引法などの関連法規を理解する。
- 報酬プランやリスクについて十分に確認する。
- 実際に製品を試してみる。
10. まとめ
アトミは高品質な製品と独自のビジネスモデルを持つ企業ですが、参加にあたっては法令遵守と自己責任が求められます。甘い言葉に惑わされず、冷静に判断することが重要です。
