近年、スマホの普及やインターネット環境の向上に伴い、オンラインカジノの人気が急上昇しています。手軽にカジノゲームを楽しめるという魅力から、多くの人がオンラインカジノに足を踏み入れています。しかし、その一方で、違法なオンラインカジノで賭博を行い、検挙されるという事例も後を絶ちません。
実際、令和5年(2023年)には、オンラインカジノに関連する賭博事犯で107人が検挙されています。これは、氷山の一角に過ぎないと考えられており、実際にはさらに多くの人が違法なオンラインカジノに手を出し、犯罪に巻き込まれている可能性があります。
違法なオンラインカジノで賭博を行うと、賭博罪や常習賭博罪に問われ、50万円以下の罰金又は科料に処せられます。さらに、常習的に賭博を行った場合には、3年以下の懲役に処せられる可能性があります。また、多額の借金を抱え、経済的に破綻してしまうケースも少なくありません。
この記事では、オンラインカジノの違法性と合法性、違法オンラインカジノの依存問題、そしてオンラインカジノを安全に楽しむ方法について詳しく解説していきます。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
1. オンラインカジノの違法性と合法性
オンラインカジノには、大きく分けて2つの種類があります。
タイプ | 運営場所 | ターゲット | 特徴 | 違法性 (日本からアクセス) |
---|---|---|---|---|
日本で違法なオンラインカジノ | 国内または海外 | 日本人 | 日本語対応、日本円の入出金、積極的な勧誘 | 違法 |
海外で合法的に運営されているオンラインカジノ | 海外 | 世界各国 | 運営ライセンス取得、厳格な本人確認、責任あるギャンブルの推進 | 違法 |
日本で違法なオンラインカジノは、国内で運営されているか、海外で運営されていても日本人をターゲットにしている場合がほとんどです。これらのオンラインカジノは、日本語に対応していたり、日本円の入出金に対応していたりすることが特徴です。また、SNSやメールなどで積極的に勧誘を行うケースも見られます。
一方、海外で合法的に運営されているオンラインカジノは、運営ライセンスを取得し、厳格な本人確認やセキュリティ対策を実施しています。また、責任あるギャンブルを推進し、依存症対策にも力を入れています。
オンライン上でスポーツの勝敗にお金などを賭ける「スポーツベッティング」も、賭博に該当し、違法となります。
「オンラインカジノは海外で合法的に運営されているから利用しても大丈夫」「日本には取り締まる法律がない」「違法だと知らなかったと主張すれば罪にならない」といった誤った情報も出回っていますが、日本国内からオンラインカジノにアクセスして賭博を行うことは、明確に違法です。
2. 違法オンラインカジノの依存問題
オンラインカジノは、24時間いつでもアクセス可能で、高額な配当金を得られる可能性があるため、依存症に陥りやすいという特徴があります。
特に、違法なオンラインカジノは、規制が緩く、プレイヤーの保護が不十分な場合が多いため、より依存症のリスクが高まります。
オンラインカジノは、手軽に始められるという点も、依存症のリスクを高める要因の一つです。スマートフォンさえあれば、いつでもどこでもプレイできてしまうため、のめり込みやすい環境にあります。
また、オンラインカジノでは、クレジットカードや電子決済で簡単に入金できるため、実際のお金を使っている感覚が薄れ、浪費しやすくなるという危険性もあります。
さらに、オンラインカジノは、「次こそ勝てる」という誤った思考に陥りやすいという特徴もあります。「負けが続いたから、そろそろ勝つはず」と考えてしまい、さらにお金をつぎ込んでしまうケースが多く見られます。しかし、ギャンブルの結果は完全にランダムであり、過去の結果が次の結果に影響を与えることはありません。
依存症のサインとしては、以下のようなものがあります。
- ギャンブルにのめり込み、日常生活に支障をきたす
- 生活費や貯金を使い込む
- 家族や友人に嘘をつく
- 仕事や学業がおろそかになる
- 借金をしてまでギャンブルを続ける
もし、これらのサインに当てはまる場合は、ギャンブル依存症の可能性があります。早急に専門機関に相談することをおすすめします。
例えば、20代の会社員である中島敦さん(仮名)は、オンラインカジノで数千万円の借金を抱えてしまいました。中島さんは、「ブラックジャック」に夢中になり、最初は少額から始めたものの、負けが込むにつれて賭け金が増えていき、最終的には借金地獄に陥ってしまったのです。
国際カジノ研究所のオンライン調査によると、直近の1年にオンラインカジノで賭けたことがある人は、国内に推計約346万人いるという結果が出ています。また、公益社団法人「全国ギャンブル依存症問題を考える会」の相談会では、オンラインギャンブルに関する相談がコロナ禍に急増しており、相談者の約8割を20代、30代の若者が占めているという現状があります。
久里浜医療センターのギャンブル依存症外来受診の調査では、2017~2019年に受診した患者のうち、オンラインカジノを利用していた人は約4%でしたが、2022~2024年では約19%に増加しています。
これらのデータからも、オンラインカジノの利用者が増加し、それに伴い依存症患者も増加しているという現状が分かります。特に、若年層におけるオンラインカジノ依存症の増加は深刻な問題であり、早急な対策が必要です。
オンラインカジノ依存症は、他のギャンブルと比べて依存状態になるまでの時間が早く、総借金額も多いという特徴があります。また、犯罪行為に巻き込まれるリスクも高いとされています。
オンラインカジノは、インターネット環境があれば24時間どこでもプレイできるため、従来のパチンコや競馬などに比べてアクセスしやすく、匿名性も高いため、依存症に陥りやすい環境にあります。
さらに、オンラインカジノは、他の依存症の入り口となる可能性もあります。例えば、ネット依存症の人は、オンラインカジノにも依存しやすくなる傾向があります。
3. オンラインカジノの具体的な違法事例
オンラインカジノの違法性を理解するために、具体的な検挙事例を見てみましょう。
- 2016年2月、千葉県警は、海外のオンラインカジノサイトに接続し、バカラなどの賭博を行っていたとして、賭博罪の疑いで複数の利用者を検挙しました。
- 同年3月には、京都府警が、イギリスに拠点を持つオンラインカジノサイトでブラックジャックに現金を賭けていたとして、大阪府の男性ら3人を単純賭博容疑で逮捕しました。このサイトは日本人ディーラーを起用し、日本語でサービスを提供していました。
- 2022年6月には、新型コロナウイルス感染症の給付金4,630万円を誤って振り込まれた山口県阿武町の男性が、オンラインカジノで全額を使い切ってしまった事件が話題になりました。
これらの事例からも分かるように、オンラインカジノの利用は決して「グレーゾーン」ではなく、明確な違法行為です。
4. オンラインカジノで起こりうるトラブル
オンラインカジノの利用には、違法性以外にも、以下のようなトラブルに巻き込まれるリスクがあります。
- 詐欺やイカサマ:悪質なオンラインカジノサイトでは、ゲームの結果を操作したり、出金を拒否したりするなどの詐欺行為が行われる可能性があります。
- 個人情報の漏洩:セキュリティ対策が不十分なサイトでは、個人情報が漏洩するリスクがあります。
- 出金拒否: 出金しようとすると、様々な理由をつけて拒否される場合があります。
これらのトラブルを防ぐためには、信頼できるオンラインカジノサイトを選ぶことが重要です。運営ライセンスの有無や、レビューサイトでの評判などを確認しましょう。
5. オンラインカジノを安全に楽しむ方法
オンラインカジノを安全に楽しむためには、以下の点に注意することが重要です。
- 合法的なオンラインカジノを選ぶ
- 予算を設定する
- 時間制限を設ける
- 負けても取り返そうとしない
- 依存症の相談窓口を把握しておく
合法的なオンラインカジノを選ぶ際には、運営ライセンスの有無や、レビューサイトでの評判などを確認しましょう。具体的には、オンラインカジノの公式サイトで、ライセンス番号や発行機関を確認することができます。また、信頼できるレビューサイトで、実際に利用した人の口コミや評価を参考にすると良いでしょう。
予算と時間制限を設けることで、ギャンブルにのめり込みすぎるのを防ぐことができます。例えば、1ヶ月に使える金額や、1日にプレイできる時間を決めておくことが有効です。
負けても取り返そうとせず、冷静に判断することが重要です。ギャンブルはあくまでも娯楽であり、投資ではありません。
もし、ギャンブル依存症の疑いがある場合は、一人で悩まずに、専門機関に相談しましょう。
依存症の相談窓口としては、以下のようなものがあります。
- 公益社団法人 ギャンブル依存症問題を考える会
- リカバリーサポート・ネットワーク
これらの団体では、電話やメールで相談を受け付けており、依存症に関する情報提供や、治療機関の紹介などを行っています。
6. オンラインカジノの依存症対策
オンラインカジノの依存症対策としては、以下のようなものがあります。
- 自己制限ツール:多くのオンラインカジノサイトでは、プレイ時間や入金額を制限する機能が提供されています。これらのツールを活用し、あらかじめ制限を設けておくことで、のめり込みを防ぐことができます。
- プレイ履歴の記録:自分がどれだけのお金と時間を使っているのかを記録することで、客観的に状況を把握することができます。
- アクセス制限:ギャンブルサイトをブロックするアプリを導入したり、カジノアプリをアンインストールしたりすることで、物理的にアクセスを遮断することができます。
- 相談:家族や友人に相談したり、専門機関に助けを求めたりすることで、一人で抱え込まずに、問題解決に向けて進むことができます。
- 他の楽しみを見つける:ギャンブル以外の趣味やストレス解消法を見つけることで、ギャンブルへの依存度を下げることができます。
7. ギャンブル依存症の治療法
ギャンブル依存症の治療法としては、主に以下のようなものがあります。
- 認知行動療法:ギャンブルに対する考え方や行動パターンを見直し、より健全な行動を身につけるための治療法です。
- 自助グループへの参加:同じ悩みを持つ人たちと交流し、互いに支え合うことで、回復を促進する効果が期待できます。
- 薬物療法:抗うつ薬や気分安定薬などを用いて、依存症に伴う精神的な症状を改善する治療法です。
まとめ
オンラインカジノは、手軽に楽しめる娯楽の一つですが、違法なオンラインカジノにアクセスして賭博を行うと、犯罪に問われる可能性があります。
安全にオンラインカジノを楽しむためには、合法的なサイトを選び、予算と時間制限を守り、依存症にならないように注意することが大切です。
この記事では、オンラインカジノの違法性、依存症の問題、安全に楽しむための方法などについて解説しました。オンラインカジノは、手軽に始められる反面、依存症や犯罪に巻き込まれるリスクも高いため、注意が必要です。
違法なオンラインカジノにアクセスして賭博を行うと、罰金や懲役刑が科される可能性があります。また、依存症に陥ると、経済的な破綻や、人間関係の破綻など、様々な問題を引き起こす可能性があります。
オンラインカジノを利用する際は、合法的なサイトを選び、予算と時間制限を守り、責任ある行動を心がけましょう。
もし、ギャンブル依存症の疑いがある場合は、一人で悩まずに、専門機関に相談してください。
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