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1. この問題、何が起こったのか? ~トラブルの概要~
エクストエイド社の「スマイル共済」に関連する問題は、株式会社Next Aid(ネクストエイド)という企業が展開していた共済サービス「いきいきスマイル共済」を巡り、運営実態や支払い能力に関する懸念が利用者から多数寄せられている件です。
同共済は、当初「加入者同士の助け合い」を謳っていましたが、保険業法に基づく認可を受けていない「無認可共済」の可能性があるとの指摘がなされています。また、勧誘手法として連鎖販売取引(マルチ商法)の形態をとっていたことや、登録料・システム利用料等の名目で資金を集めていた点から、事業の持続可能性について疑問視する声が上がっています。

現在、インターネット上では共済金の不払いに関する口コミや、解約トラブルの相談が散見されます。本レポートでは、公開情報や一般的な無認可共済のリスク事例をもとに、この問題の背景・仕組み・今後の注意点を整理します。
2. その足跡を追う! ~時系列で見る経緯~
以下は、インターネット上の情報や報道をもとに整理した、当該事業に関する主な動きです。

| 時期 | 主な出来事 |
|---|---|
| 2020年1月 | 株式会社Next Aid(ネクストエイド)設立。通信事業等を展開。 |
| 2020年12月 | 「いきいきスマイル労働組合」設立。この組合員向けという形式で共済事業を開始。 |
| 2021年3月 | 「いきいきスマイル共済」の募集が本格化。MLM方式での勧誘が広まる。 |
| 2022年後半 | SNS等で強引な勧誘に関する相談が増加。 |
| 2023年頃~ | 一部で共済金の支払い遅延や、運営資金に関する内部情報の流出疑惑が話題となる。 |
| 2024年~2025年 | 消費者センター等への相談件数が増加傾向にあり、事業継続性への懸念が高まる。 |
3. 会社の正体とは? ~ビジネスモデルの特徴~
運営元の株式会社Next Aidは、表向きには格安SIMや日用品の販売を行っていますが、収益の柱として「いきいきスマイル共済」の会員募集があったと見られています。
根拠法の適用を受けない「無認可共済」として運営されている可能性が高く、その場合、金融庁の監督下にある正規の保険会社のような契約者保護機構(セーフティネット)の対象外となります。
4. 「運用してます」は本当? ~財務面の懸念~

一般的に、共済事業は数理計算に基づいた掛金設定と責任準備金の積み立てが必要です。しかし、本件に関しては以下のような懸念点が指摘されています。
- 情報開示の不足
正規の保険会社に義務付けられているディスクロージャー誌のような詳細な財務報告が見当たらない。 - 自転車操業の疑い
新規加入者の掛金をそのまま給付に回しているのではないか、という構造的な疑念が持たれている。
5. ポンジ・スキームとの類似性が指摘される理由
一部の専門家や被害者支援団体からは、このビジネスモデルがポンジ・スキーム(投資詐欺の一種)に類似しているとの指摘があります。
- 運用益ではなく、新規参加者の金銭を配当(給付)原資にしている疑いがある。
- 「権利収入」を謳い文句に、実態以上の利益を期待させて勧誘を行っている。
- 事業の実態が不透明で、破綻するまで外部から問題が見えにくい。
もちろん、断定はできませんが、構造的にリスクが高いことは否めません。
6. 社会に与えた衝撃 ~消費者トラブルの深刻化~
この問題は、単なる金銭トラブルを超えて、参加者の生活に影を落としています。
- 金銭的被害
支払った掛金や登録料が戻ってこないリスク。 - 人間関係の断絶
友人・知人を勧誘したことで信用を失い、孤立するケース。
7. 甘い言葉にご用心! ~勧誘時の注意点~

消費者庁も注意喚起を行っている、連鎖販売取引における問題のある勧誘手法が報告されています。
- 目的隠匿勧誘(ブラインド勧誘)
「食事に行こう」「いい話がある」とだけ告げて呼び出し、実際は勧誘を行う行為(特商法違反の可能性があります)。 - 断定的判断の提供
「絶対儲かる」「将来安泰」など、不確実なことを確実であるかのように告げる行為。
8. 責任の所在は? ~運営側の対応~
現状、運営側からの公式な詳細発表や、納得のいく説明は不足していると言わざるを得ません。
仮に事業が立ち行かなくなった場合、その責任を誰がどう取るのかが不明確なままである点が、最大のリスク要因です。
9. なぜ信じてしまうのか? ~心理的背景~
- 将来不安へのつけ込み
年金問題や老後資金への不安を煽り、「権利収入」という解決策を提示する。 - コミュニティへの帰属意識
セミナーやグループチャットで一体感を醸成し、抜け出しにくくする。
10. 今後はどうなる? ~専門家の見解~

今後の展開としては、以下のシナリオが想定されます。
- 行政処分の可能性
特定商取引法違反や保険業法違反の疑いがあれば、行政による調査や処分が行われる可能性があります。 - 民事訴訟の増加
返金を求める集団訴訟などが提起される可能性があります。
11. お金は戻るのか? ~被害回復の現実~
被害回復(返金)については、非常に厳しい道のりになることが予想されます。
運営会社に資産が残っていない場合、法的に勝訴しても実際に回収することは困難だからです。
早急に消費生活センター(局番なし188)や弁護士に相談し、記録を残しておくことが重要です。
12. 構造的な問題点
この問題の本質は、「無認可共済×マルチ商法」という組み合わせにあります。
相互扶助の精神である共済と、利益追求型のマルチ商法は相性が悪く、破綻しやすい構造的欠陥を抱えていると言えます。
13. 騙されないために! ~自衛策~

- 「無認可」のリスクを知る
金融庁の認可を受けていない共済は、トラブル時のセーフティネットがありません。 - 「簡単に儲かる」話を疑う
リスクなしに高配当が得られるビジネスは存在しません。 - 公的機関の情報を確認する
契約前に、その業者が行政処分を受けていないか等をチェックしましょう。
14. 結論
スマイル共済を巡る問題は、現代の消費者が直面する「見えにくいリスク」を象徴しています。
「共済」という安心感のある言葉と、「権利収入」という甘い誘惑が組み合わさった時、冷静な判断力が失われがちです。
本件を他山の石とし、契約内容の十分な確認とリスクリテラシーの向上を心がけてください。
